2017年1月26日(木) ボカフォト平日無銭 南はな(なちゅらリウム.vivid)ソロ@秋葉原サイファー

 約2か月振りのはなちゃんソロ。ラスラビの物販を待つ間にビラ配りをしていた女の子。積極的で明るい性格に惹かれ興味を持ち検索したのがきっかけ。なちゅらリウム.vividの壮絶な歴史とメンバーがどんどん脱退し一人になってもグループを守ったというその物語性に動かされ前回のソロで初めて接触。それからまだ3か月も経っていないのが不思議に感じられるほどTwitterなどにより(ファン目線で)濃密なコミュニケーションを継続したことで(あくまでも主観だが)強固な関係性を構築(したと思い込む。)今回のソロは何をおいても行かねばならぬと早めの出番(18:05開始)に備えるためフレックスで17時退社を申請する万全の態勢。16年間のハロヲタ人生で接触というものにほとんど興味はなくリリイベなどでも一度も握手に臨んだことはなかったのだが、今や地下アイドルの主要な収入源と化しそれを抜きには地下アイドルを取り巻く現象を語れない状況から初めて接触に臨んで3か月。(自称)楽曲派として忸怩たるものはあるものの今や曲への評価とは関係なしにはなちゃんのライブには駆けつけなければとの思いに駆られている。AKB48の躍進の一つの理由としてこの接触による関係性マーケティングの強烈なインパクトについて言及されているが、地下アイドルのようなコンテンツとしては未完成な形態ですらこれだけファンを駆り立てるのだから、オーディションでそれなりの人材を揃えて秋元康の人脈により高い水準のコンテンツを揃え常設劇場で毎日のように公演ら通っていればとてつもない勢いではまってしまうのは大いに理解できるところだ。エンタテイメントの世界だけではなくBtoBを含むあらゆるビジネスにおいて注目度の高まる関係性マーケティングについては別の機会に考察を行いたい。

 さて、はなちゃんである。一番手の黒絵うみちゃんというソロの女の子が意外にも大勢のヲタを引き連れて盛り上がったため二番手のはなちゃんの動向が危ぶまれたが幸いなことにこの日は古参のファン(はなちゃんによれば「懐かしい人」)も駆けつけそれなりの態勢で臨むことに。この日の前に発表されたメンバーの突然の解雇により再び二人となったなちゅらを励ますためだったのか有り難い配慮ではある。「契約違反」が何を示すのかはわからないが本人確認の後即日解雇となる所業であればある程度は想像がつく。筆者が知ったときに四人であったメンバーのうち一人は他グループとの兼務による過労から脱退。残った三人のバランスはそれなりによかったため残念ながら当面は二人で凌ぐことに。どこで見つけてくるのかCheer Zelopやパストリープスなどサイファを根城にする姉妹グループの人員も早期に補強されているのでいずれ増員があるものと期待。

 セットリストはLiSAの「Rising Hope」、平野綾の「God Knows」、ボカロの「天樂」というヲタ芸打ちにはたまらないプログラム。ステージ用のなちゅらTシャツを忘れたため急きょ汎用JK制服に黒タイツ、眼鏡で現れたはなちゃんに会場のボルテージも最高潮。はなちゃんのパワフルなボーカルにまた磨きがかかったようで、激しい曲調ではあるものの発声が大分安定してきたように感じた。本人も楽しみにしていたというように本来はなちゅらのEDM寄りのクールな曲調よりもこのように激しい曲で映える声質なのかもしれない。当初の路線とは異なるがはなちゃんの才能に合わせて楽曲の方向性を変えてみるのもまた一興。正直、この日のはなちゃんソロは普段のなちゅらのライブよりもかなり楽しかった。