2016年1月6日(金) 山口活性学園/レッツポコポコ リリイベ@タワレコ横浜/川崎

 山口活性学園

 タワレコ横浜ビブレでの新アルバムリリイベ。終盤の2曲に間に合う。ロコドルながらしっかりした楽曲。オケがよく鳴っていた。それなりにキャリアの長いグループのはずだがフレッシュさを失っていないことに驚く。昨日デビューしたてと聞いても違和感ないくらい。素朴さと全力感に好感。

レッツポコポコ
 たしか、ゆるめるモ!の妹分。新曲くらげくらげの衝撃のYoutubeライブビデオを見て以来これはいつか生で見なくてはとの感じていた。横浜ビブレからのリリイベ連チャンだが山活の全力感と対局にあるゆるゆる感が凄まじい。タレントの醸し出すなんとも言えない弛緩した雰囲気に加えひたすらカメラやスマホを構えコールも手拍子もない中淡々と演じるメンバーのメンタルがとにかく凄い。既存2曲に続いての新曲僕らの物語/くらげくらげコンボで無我の境地へ。レッポコ恐るべし。

指原莉乃の「逆転力」

 HKT48のメンバーでありながら支配人である指原莉乃の著書から経営者視点による彼女のアイドル観について考察する。本書の大半は指原氏のモーヲタっぷりや中学時代のいじめ体験や家族のサポートなどの自伝的エピソードの紹介に割かれており(アイドル自身による著書としては常道)氏のアイドル観はほぼ第五章「"みんなで勝つ"ための戦術 ―指原流プロデュース術」の下記の4つのポリシーに凝縮されている。

 ①同じ土俵では戦わない

 ②ファン目線で

 ③フックとなる話題をつくり全国に広げる

 ④センターを固定、打順を回す

 これを見てまず感じるのは指原氏のポジショニング派としての戦略観だ。経営学における戦略理論には二つの大きな潮流がある。マイケル・ポーターに代表されるポジショニング派、そしてジェイ・B・バーニーに代表される資源アフーローチ派である。ポーターは市場構造(Structure)企業行動(Conduct)業績(Performance)の有名なSCP理論を提唱し市場構造に適合した企業行動が利益(業績)を生み出すと主張する。市場における5つの脅威(いわゆるFive Forceで競合、代替品、新規参入、供給者、顧客の脅威を指す)に抗して最適な行動をとるために企業はコスト戦略、差別化戦略、集中化戦略の3つのどれかを選択し立ち位置を明確にしなければならないとしている。①「同じ土俵では戦わない」というポリシーはまさに差別化戦略そのものでありほかのアイドルと同じことはしないぞという明確な意思のもとでグループの方向性を定めている

 HKT48の属する48グループは基本的には常設劇場での公演を主要な活動とするライブパフォーマーである。そうした形態を含めたアイドルとしてのフォーマットやシステムをフランチャイズ化して福岡博多の地に展開したHKT48にとって興行上のライバルはLinQや橋本環奈のRev. from DVLということになりそうだが、これらのロコドルとの比較は生々しすぎるからか指原氏は同じ48Gのグループをを引き合いに出してHKTのポジションを確認している。総合的にパフォーマンスの高いAKB、キレのいいダンスに迫力あるSKEとパフォーマンスではこの二者が抜けていると分析し、一方でNMBはそのMCのおもしろさでは図抜けていると非パフォーマンス領域での能力に秀でていることを認識する。パフォーマンス、MCといった指標ではHKTは後手に回らざるを得ないとの自己認識を起点にして、ではHKTが他のグループに対して優位に立てるポジションは?と探す。そしてHKTのメンバーが若くはじけるような元気さにおいて三つの先輩グループが踏み込めない領域で戦えると自己の立ち位置を定義するのである。

 これは指原氏がファンとして再三言及するモーニング娘。を中心とするハロープロジェクトの諸グループが卓越したスキルによる最高のパフォーマンスを目指す方向性からリソースを重視する資源アプローチに依拠することを考えると大変興味深い。自身の憧れであるハロプロのようにはパフォーマンススキルを追及することはせず、あくまでもポジショニングで勝負するという冷徹な自己分析の痕跡がうかがえる。そうした立ち位置の認識のもと差別化という方向性を大前提として「元気を前面に」押し出して「セットリストを固定しない」などの施策を追及する。例えば多田愛佳による松本伊代のセンチメンタルジャーニーのカバーを織り込むなどのアイデアは他の48Gでは見られない一方で中高年のファンには懐かしく若年層には新鮮に感じられることを狙うなど単に奇を衒った内容に終わらないことも一方で考慮する。

 ②「ファン目線で」③「フックとなる話題をつくり全国に広げる」の二点ではマーケティングの観点から既存顧客の満足度を高めることと話題づくりにより新規顧客の獲得を狙う必要性について言及し④「センターを固定、打順を回す」では若年女子のメンバーをいかにマネジメントするかについて述べている。グループとしてのアイデンティティ形成のために顔としてのセンターを固定することの必要性を意識するとともに、一番人気の宮脇咲良をセンターにすると人気が宮脇に集中しグループとしてマイナスであるとのバランスを重視し児玉、田島、朝長からセンターを選抜する一方、その他のメンバーのモチベーション維持のために「打順を回す」との表現で全メンバーにチャンスを与えることで公正性を確保しているのである。

 本書では言及されていないが、そもそも指原氏自身はアイドルのコアコンピタンスはそもそも歌やダンスにはないとしており資源アプローチには懐疑的な立場を明らかにしている。2013年10月18日に放送された「笑っていいとも」において「アイドルに歌とダンスの練習は必要ない」と発言し物議を醸している。応援する「おじさん」の目線からはむしろ歌もダンスもできない子が一生懸命アイドルを演じることがいじらしさを感じさせ応援したいとの感情を刺激するのだ、との見方を示している。

www.youtube.com

 歌やダンスができないアイドルの方が可愛いとのアイドル観は自身ファンとして応援していた経験に基づくだけに傾聴に値する。氏が特に好きだったというモーニング娘。亀井絵里℃-ute萩原舞Berryz工房熊井友理奈を見るに亀井はどちらかというとスキルメンではあるが、みなエースやセンターではないという点で一貫しており、彼女がアイドルのスキルそのものではなく、逆にスキルのない女の子が高みに向かって努力する姿勢、あるいは思うように伸ばせない自分に思い悩む様を見せることに価値があると見ている点に注目したい。そのようなアイドルの生きざまに対してこそ(おじさんは)応援したいという感情を掻き立てられるということを熟知しているからこその発言であろう。これは彼女が中学生時代から跋扈していたという2ちゃんねるや現場での大人のファンとの交流から培われたアイドル観であり、アイドルファンの思考プロセスへに対する深い洞察によるものと理解する。

 48Gがアイドルビジネスに根付かせた接触による関係性構築についての言及がなかったのは残念であるが、現役のアイドルでありつつマネジメントに携わるメンバーが自らのアイドル観を吐露した文書として大変貴重な資料である。

2016年12月21日(水) エレクトリックリボン ワンマン@渋谷www

 パフォーマンス中にファンがステージのメンバー(といっても対象は一人)にテキーラを差し入れするという自由な舞台が身上のエレクトリックリボンのワンマンライブ。開演前からファンがテキーラで盛り上がるなどwwwのドリンク売り上げが普段の10倍とメンバーのerica嬢からのアナウンスがあったほどアルコールを浴びたファンとメンバーによる一体感がすごい。

 一階の客席奥の壁の横断幕の「好きなんだ」は一曲目のアイライン、サビの歌詞。演奏中、該当箇所に入る直前に最前のトップヲタが先導して後方壁の横断幕を指示し、「好きなんだ」の歌詞でヲタが一斉に絶叫しながら「好きなんだ」の横断幕に向かってケチャ。最高に高まる瞬間であった。その他「カンパイ☆スターライト」のカンパイの歌詞への合いの手でヲタがゆっくりと上から下に手を振り下ろしながら入れる「フーッ」というコールも楽しい。

 アルバム12曲を中心とする全13曲をノンストップで演じ切る迫力のステージ、そしてアンコールのMC後、3人のソロ、そして作曲者あーた氏を迎えてのアイラインと盛りだくさん、3時間のステージは圧巻。会場を満員にできずやや悔しそうなメンバーだが、その反省からか、センターを担える新メンバーを大々的に募集するとのアナウンスあり。昨今のライブを中心に活動するアイドル全般に集客力が落ちてきている状況を考えればそれほと悲観すべき状況ではないようにも思えるがなにしろセンターで即戦力を募集とのことなので新展開に期待したいところ。

 

セトリ(いしだいや氏のtweetより)

SE

1 アイライン

2 カンパイ☆スターライト

3 波音チューニング

4 そよ風のKISS

5 夜風の歌

6 Factory Of Love

7 クリームソーダ

8 steal me

9 夢見るコットンキャンディ

10 ブレードランナー

11 無敵ガール

12 星屑ハイランド

13 STAR TEAR

[アンコール]

14 ガーリーソング(nagisaソロ)

15 あなたにキッス(pippiソロ)

16 愛のアカシ(ericaソロ)

MC

[あーたさん登壇]

MC

17 アイライン(エリボンx あーたさんコラボ)

MC 18 カンパイ☆スターライト

 

以上アルバム順ノンストップ

2016年12月19日(月) ハッピーくるくる『ハッピーセット in 地球』@新宿Dues

 明日のライブで「絶滅」する地球人とのラスト対バン。二回目にしてラストとは残念至極だが三人組で一人欠けるとやはりモチベーションの維持が難しいのだろうか。

 今回はコラボ企画としてメイド衣装の地球人のもぐちゃん×ハピくるののちゃんの白チーム、JK制服の地球人さらさ×ハピくるきのこの赤チームによる紅白歌合戦を実施。先行チームJKによるBuonoの初恋サイダー(ひょっとして地下アイドルにカバーされる率No1?)とののもぐwithサングラス&運営乱入による三代目の流星。真面目にアイドルらしく場を盛り上げるチームJKに対しふざけ倒すののもぐながらオタクの拍手による判定で見事白チーム優勝。あまり嬉しくないキン肉マン肌パックをゲット。最後にクリスマス前らしく4人で歌った聖歌は何だったんだろう?落ち着きのないののもぐに対しまじめに歌おうとするチームJKの対比が印象的。

 本編は前半ハピくる、後半地球人でそれぞれ4曲ずつ。ハピくるの曲名がわからないのが相変わらずもどかしい。先日買った天地想像の2曲ではなかったので今回買ったCDとWebで次回は予習しておこう。天地想像はなかなかアンビエントに攻めてる雰囲気で普通のアイドルポップとは一線を画す感じなのだが、ライブで演奏する曲はオタクが普通に涌ける親しみやすいチューン。段差のないステージに小柄な二人、大柄なオタクという三重苦でなかなか二人の姿が見えないが客席で大盛り上がりする中ときたま垣間見える姿は愛くるしい。公式WebやTwitterのアイコンに使用されているイラストがメンバーの特徴をよく捉えていておちゃめなののちゃんにしっかりもののきのこというキャラが確立されている。Twitter上ではキャラに徹したメンバーのツイートに対してオタクが突っ込むという図式も定着しメンバーからのリプライはないもののファンの満足度は高そう。運営のイメージ戦略が見事にはまっていると思う。ただしこの二人があまりにもはまりすぎているので夏ごろからずっと募集中の新メンバー選出は進んでいないのか話題に上らない。

 そしておそらく今回で見納めの地球人。ディキシー風のDancing' shakin' on the earthで始まりアイリッシュな地球人のテーマ、カンフーアクションが入る中国風の二曲を熱演。オタクの熱気に押されて隣の人と肩を組んで右往左往してしまったがそれはそれでまた楽しい。曲の趣味もよいしメンバーもキャラ立ちしていてハピくるよりも年上なだけあって攻めまくるMCもおもしろい。もったいないと思ってしまうがいろいろ事情はあるのだろう。

2016年12月12日(月) モーニング娘。'16 コンサートツアー秋~My Vision ファイナル@武道館

 卒業のない通常営業の武道館ということで集客対策として事前に13期メンバー発表が行われる旨アナウンスされていた。そのせいか会場はほぼ満席。当日の立ち見席はJJの方が出ていたような気がするが卒業や初武道館などの特別なイベントがないことや道重のようにTVで露出したメンバーが皆無となった今となっては上々の入りと言えるだろう。それにしても若い女性客の多さには圧倒される。筆者の座った南西2階席最後尾に近い列で男性は筆者と隣の中年男性、そして端っこにカップルで来場の30台の3人(1列は10人程度か)のみ。前後も同様の比率で圧倒的に女性ばかりという超アウェーの中、オイオイの掛け声も今一つ迫力に欠けるコールでステージ開始。比較的最近リリースの3曲の後は懐かしのアルバムNo.5から「強気で行こうぜ!」。

 4曲目終了後早々にリーダーふくちゃんより発表された新メンは13期オーデ落選ながら研修生でキープの横山玲奈。そして下馬評では不利とされていた高校生メンバーから加賀楓の二人。横山の情報は本人の言うように加入2か月のためほとんどなく会場でビジュアルを確認したファンも多いのではないか。横山の登場に周囲の女性からは可愛い~の声。対する加賀の発表には決して多くはないが「よかった」という安堵というよりは報われてよかったと思わず嘆息したかのようなつぶやくような声が漏れ聞こえたのが印象的。

 さて発表後のセットリストは秋麗から。なんちゃって恋愛のc/wだがその後の青春コレクション、Only youなど全体に古い曲、新しい曲と散らしているように見えてプラチナ後期のこのあたりを前半と後半の要所に配することで新規よりは昔からのファンに配慮した構成に感じられた。リリースしたばかりの3曲や今年の代表曲ともいえる泡沫サタデーナイト!も特別扱いされておらず、あくまで全体の中の一曲という位置づけか。昔はリリースしたばかりの曲は勢いのある序盤にまとめて新曲よろしく!という感じだったのだが。

 12期4人でのパフォーマンスが2曲与えられていたのも印象的。ちょうど加入して2年が経つがいまだに初々しさを保てているのは果たして良いことなのか。13期加入にあたって最年少の座は維持できた!と安堵するはがねちんの姿勢に考えてしまった。

 さて今回の白眉は工藤から始まる9、10、11期メンバー全員のソロ(フルではないにしても)特に小田ちゃんのウソつきあんたは完璧、小田がいれば安心とうならされる。そしてまさかの生田版線香花火。生田の敬愛するガキさんの大好きな安倍さんの代表曲、という繋がりだろうか。ここのところ元気のない印象だったのだが武道館では通常営業で安心。ソロも思ったより安定していた。ボーカル重視の初期の人気曲の間にこれまた鉄板の人気曲恋INGをまさかまさかの飯窪さんソロ。パフォーマンスを度外視しての論功行賞的な取り組みなのかもしれないがまた思い切った決断だと思う。石田のガラパンは懐かしい感じ。意外にもごっちんのセクシーな曲が似合う年になっていた。歌も悪くない。ふくちゃんのブギトレも本人ノリノリで楽しい。選曲に関する唯一の不満があるとすれば佐藤まーのDo it! Now。なんでこんな娘。本体でも頻繁に演奏する曲を取り上げたのだろう(*追記参照)どうせなら普段は目にしない意外な組み合わせで聞きたかった。6 期オーデの課題曲だったから田中が歌っていた映像でも見てしまったか。

 ソロパートで各メンバーの成長を感じるとともにアンコール前のBe Aliveではグループとしての熟成度がこの曲の完成度を上げてきたことにより強く感じられた。誰が突出してよかったというわけでもないのだが全体としてのまとまりがよいというか。PAバランスの匙加減によるものかコーラスに厚みが感じられてこの曲こんなにハモりの部分多かったんだっけかと意外に思うほど歌としてどっしりと安定していい感じ。

 全体として13期の発表があった程度でMCは控えめ。ふくちゃんはなんで泣いてたのかな?AKBから指原、柏木、渡辺(ま)が来ていたようだが指原嬢の安定したモーヲタ(マーヲタ?)っぷりに安心。

 *12/18追記:佐藤まーが武道館ソロでDo it! Nowを選曲した理由についてブログで開陳。どちらかというと苦手な曲だったというのが驚きでもあり頼もしくもある。田中、高橋、後藤という歴代エースの名を挙げて自らもその系譜たらんとする覚悟や潔し。

ameblo.

以下セットリスト(2chモ娘(狼)一人で行く~スレから)

>01. The Vision(フル)

>02. Tokyoという片隅(フル)

>03. ブレインストーミング

>04. 強気で行こうぜ!

>-MC、13期発表-

>05. 秋麗

>06. 色っぽい じれったい

>07. ムキダシで向き合って(フル)

>-MC(工藤、小田)-

>08. 青春コレクション(尾形・野中・牧野・羽賀)

>09. 地球が泣いている

>10. 君の代わりは居やしない

>11. そうじゃない(フル)

>12. 泡沫サタデーナイト!

>-MC(譜久村、飯窪、加賀、横山)-

>13.~25. スペシャルメドレー~MY VISION~ 武道館ver

>-13. ゼロから始まる青春(尾形・野中・牧野・羽賀)

>-14. ナビが壊れた王子様(工藤)

>-15. Do it! Now(佐藤→全員)

>-16. ウソつきあんた(小田)

>-17. トキメクトキメケ(譜久村・生田・飯窪・石田)

>-18. 恋ING(飯窪→飯窪・石田・佐藤・工藤)

>-19. ガラスのパンプス(石田)

>-20. せんこう花火(生田→譜久村・生田)

>-21. ブギートレイン'03(譜久村、BD:尾形・野中・牧野・羽賀)

>-22. Take off is now!(佐藤・工藤・小田)

>-23. ダンスパフォーマンス

>-24. Only you

>-25. ドッカ~ン カプリッチオ

>-MC(煽り)-

>26. 君さえ居れば何も要らない

>27. Password is 0

>28. わがまま 気のまま 愛のジョーク(フル)

>29. What is LOVE?

>-MC(挨拶)-

>30. Be Alive

>-Encore-

>E1. セクシーキャットの演説(フル)

>-MC(マイビジョン(譜久村))-

>E2. One・Two・Three

2016年12月9日(金) LasRabbi 定期公演 北川萌恵生誕@秋葉原_factory

 「最年少」北川さんの20歳を祝う生誕祭である。今回は北川さん、めぐちの古巣であるPIPより牛島千尋、永瀬綾香がゲストとして参加、また会場VIP席には元メンバーの工藤千里、北川さんが兼任するALLOVERのメンバーもかけつけるなど北川さん中心の人選で前二回に感じられた森川家劇場の強烈な印象はやや減殺された。前回までレギュラーゲストとしてパフォーマンスでもそれなりに存在感を見せたあーやロイドこと森川彩香の出番は今回抑えめ。特別ゲストと森崎、北川によるPIP時代のユニット青薔薇に時間を割く構成となった。

 お笑い好きの北川さんの要望を受け開演後いきなりの大喜利。マイペースなひかりん、れんれんと大真面目な彩香さんに対し一人気を吐くめぐちだがことごとく不発。MC北川さんの厳しすぎる突っ込みにも果敢にボケるもののお約束の持ち点没収で棚ぼたの勝利は彩香さんのもとへ。

 大喜利からメンバーによる定番曲きっとぐっとサマーディズ、え?を経て彩香さんソロのメリクリ。スマホで歌詞を確認しながらのステージだが、やはり商業ベースで投下したコストに見合うパフォーマンスを求められる環境にいるだけあって歌唱力は高い。選抜メンバーによるダンスのパートを交えてひかりんと彩香さんの恋ダンスで中締め。二人で合わせるのはほとんどぶっつけ本番とのことであったが、適応力の高さを見せ息の合ったパフォーマンスを披露。

 後半戦は特別ゲストの旧青薔薇メンバーを中心に当時演奏していたという懐かしい演目のパート。ぐだくだの世界にひとつだけの花(北川さんとめぐちが踊りでボケまくる)を経てLasRabbiメンバーパートへ。北川さんが好きだというお笑いのNONSTYLEを意識した衣装で登場して北川さんを喜ばせた後、LasRabbi新衣装、新曲と盛りだくさん。そしてラス前には北川さんへのサプライズ衣装の提供によりAKB48の2曲を挟みラストのLast Rabbitで大団円。

 新曲のポインセチアはクリスマスらしい楽しい感じの曲だが、クリスマス以降もこれを歌うのはかなり勇気がいるのかも。これでオリジナル(およびPIPから版権を引き継いだ曲を含めて)7~8曲揃ったとのことなのでそろそろCDリリースなども視野に入れてほしいところだ。次回定期はめぐちの生誕祭とのことだが、さすがに森崎P本人が自作自演するわけにもいかないだろう。残りのメンバーで(というか本当はファン主体であるべきなのかもしれないが)どう盛り上げるのか不安と期待が半々だが、最近のれんれんの積極性を見ていると意外にもしっかりと仕上げてきそうな気もする。また来年4月のガレージ(と言われて秋葉原Twin Box GARAGEと思い込んでいたが下北沢ガレージのことか?)でのワンマンも発表。日曜夜とのことなので参加は難しいか。

 

セットリスト(北川さんブログよりhttp://ameblo.jp/kitagawa-moe/

笑点のテーマ(SE)

・MCラスラビ笑点大喜利企画)

・きっとぐっとサマーデイズ

・え?

・メリクリ(彩香さんソロ)

・今日もハレバレ(もえひかり)

・ヒビカセ(れんソロ)

・炎上路線(もえめぐ)

・Girls(めぐひかれん)

・Jane doe(めぐソロ)

・被害妄想携帯女子(もえれん彩香さん)

・45秒(ひかりソロ)

・恋ダンス(ひかり彩香さん)

・ゴーマイウィッシュ(青薔薇)

・アイドルなんて呼ばないで(青薔薇)

・世界にひとつだけの花(千尋綾香)

・禁断のカルマ(もえ千尋綾香)

Blue Rose(青薔薇)

・Player ※NON STYLE出囃子(SE)

・わがままなリップ

・ハルコイ

・she see sea

ポインセチア

・それでも好きだよ(もえソロ)

・LOVE TRIP

恋するフォーチュンクッキー

・Last Rabbit

2016年12月6日 LasRabbi ボカフォト平日無銭@秋葉原サイファー

 久しぶりのLasRabbiライブ。後ろから3つめなのでそれなりに好待遇。トップから19時辺りまでは客が入らないので。駆け出しのアイドルには厳しい条件だがこつこつ場数を増やして固定客を掴むまでは苦しいところ。演奏順は下記(時間に間に合わず未見の演者は除く)

・松浦はる(CheerZelop/なちゅらリウムvivid)

 12/21に所属の2グループを卒業するはるる。NMB48のドリアン少年とでんぱ組Inc.から2曲を演奏。ヲタの勢いがなくコールなしのクラップのみ。ちと寂しい。はるる本人も客席を煽るタイプではないので(これはボカフォトのアイドル全般に言えるが)全体におとなしめ。あまりうまいへたを語るべきステージではないが、ソロになると急に動きがなくなって地蔵尊になってしまうのは先日のはなちゃんも同様。歌に集中しすぎるためか。

・星乃ゆあな(ハートにポチコン)

 こちらもグループからのソロ出場だが場慣れしているのかヲタを煽りまくり。そして2曲目はいしたあゆみの「ブルーライトヨコハマ京急の案内音としても採用されるなどの有名曲だが、若い子が歌うのは珍しい。オヤジ受けを狙ったのだとしたらちと年齢層を上に外しすぎたか。さびの「歩いても~♪歩いても~♪」は是枝裕和の同タイトルの映画で樹木希林が鬼気迫る演技で長年連れ添った旦那に対する(やや狂気を秘めた)悋気を表現する重要な場面でモチーフとして使われた印象が今は強いか。元気そうなキャラクタで歌も下手ではなかったが専ヲタはなんだか不思議な感じの人だった。

・Chopiito

 二回目になるはずだが相変わらずビジュアル面では多大なビハインドを背負っている。その割に線ヲタがそこそこいるのが不思議。二回目ともなると見慣れてそれなりに味わいも感じられるから不思議。オリジナル曲はそれなりにコールも入る盛り上がり系。

・P♡ttya

 衝撃のステージ。ぽっちゃりがテーマなのはわかるが体型が本格的。その大きな体を縦横無尽に動き回って(しかも動きがきびきび!)ダイナミックに見せるステージは圧巻。それなりにアレンジされたフォーメーションが入るダンスも本格的で汗のほとばしる激しいパフォーマンス。さすがに喉が渇くのか一曲終了後にミネラルウォーター代わりのコーラ2リットルペットを豪快に飲む姿もまた圧巻。すへせてなおいてスケールがでかい。そしてまた専ヲタが何人かいて物販も賑わっていたのがすごい。とにかく圧倒される体験だった。

・LasRabbi

 Pottyaの後に出てくるとその対比がすごい。あらためてみな脚が細くてスタイルのよい理想的なアイドル体型であることがよくわかる。コントラスト効きすぎ。いつものおまいつ三人が今一つ元気がないのでめぐちが客席に出て「もっと声出せや!」と活。4人という人数はバランスがよくちーちゃんが抜けてもそれほどのダメージは感じない。全員揃わないこともままあるためメンバーは慣れているのかもしれないが。2曲目のきっとぐっどサマーの途中あたりからおまいつも元気を吹き返しラストのLastRabbitで最高潮に…というところで機材トラブル発生。復旧まで2~3分めぐちが場を持たすもメンバーは困惑気味。歌詞の2番から、ということで始めたがやはり冒頭から流さないと調子が出ないのかぐだぐだになりなからもなんとかラストまで。

・鬼塚真紀

 鬼塚さんも3回目なのでコールのタイミングもわかってきてマッキーコールが楽しいことに。また指さしの振りでは毎回客席に降りてきてヲタを一通り指さしてアイコンタクトしてから上がるというサービス精神に長けた演者なので専ヲタに混じってコールを入れるのは楽しい。思わず12/14ワンマンのチケットも買ってしまったが行けるのだっけ?ヲタの方も新規が物販に入りやすいよう順番を譲ってくれたりとなかなか紳士。よい演者にはよいヲタがつくという好循環を身をもって体験。素材がよいのにラスラビが今一つ新規獲得できていないのはその辺りに一考の余地があるのかも。

・*あぷりこっと

 最後は安定のあぷたん。火曜日はダンスの日(木曜は歌の日と分けているらしい)でストロボ、スピカ、サンキューときてハンド・イン・ハンド。ぽぅたんでおなじみのハンド・イン・ハンドだが一緒に踊るにはまだまだハードルが高い。次の曲が最後~のアナウンスに対する恒例の「え~、そこをなんとか!」がない!とかがみこんでご立腹のあぷたんに土下座するヲタ。率先して声を出すタイプのヲタがいなかったためヲタ同士で見合ってしまいタイミングを逸したという感じだが、おまいつもなかなか大変である。