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2017年1月9日(月祝)ベボガ!(虹のコンキスタドール黄組)1stワンマンライブ「ベボガガ!〜エピソード2〜」@川崎CLUB CITTA

ベボガ!(虹のコンキスタドール黄組) アイドル ライブレポート

 ベボガのワンマンはファーストではないのだけれど虹コン黄組としては初というややこしい形。ベースボールガールズとしてはすでに一年前にやはり同じチッタで800人を集めている。本来であればある意味有名人であるぺろりん先生こと鹿目凛を擁するグループだけにさらなるステップアップを図りたいところだが、なにしろ昨年春に前プロデューサによる業務上横領発覚による突然の活動停止(MCでぺろりんより49日「しじゅうくにち」との発言あり)により1か月半以上活動が滞り、その後、現在の事務所であるpixivに移籍、虹コンファミリーとして再スタートという経緯を経ているため、まずは再びワンマンを昨年とそん色ない規模で開催できれば御の字という状況。メンバーも上演直前まで泣いていたと吐露するなど不安を隠せない様子ではあったが、開演後の会場の熱気にそのような危惧も払しょくされたに違いない。

 会場はサイドに張り出して花道を作った分フロアを削っているがほぼ満員。前方にはまだスペースがあったようだが後方は完全にパンパンで入れないため前方の客は詰めるように指示、ちなみに後程メンバーからはまったく逆の指示があり一旦後方に下がったのだが、会場から指摘を受けて慌てて取り消す一幕もあった。公式な収容人員は1300人とのことだが脇のスペースを削っていることと2階は家族など関係者席としていたことから実際の集客は1000人前後と推測される。

 セットリストには様々な思いが込められているとのことでメンバーの樋口彩(あやぱむ)のブログに詳しいのでそちらを参照。

ameblo.jp

ライブアイドルファンとしてはやはり客席のサイリウムの色分布やコールの統制度が気になるところ。握手会ではぺろりん先生の列とそれ以外のメンバー全員の列がほぼ同等と聞いていたので黄色一色かと思われたが、目分量では青(あやぱむ)が最多、次いで黄(ぺろりん)、この2色が大半で残りは赤(「ここたん」こと水沢心愛)、オレンジ(「ありり」こと三浜ありさ)、ピンク(「りかんぬ」こと葉月梨花)がそこそこ、紫(「みとちゃん」こと水戸しのぶ)がほとんどないように感じられた。判官贔屓の筆者はもちろん紫。ただ「ヒーローインタビュー」で筆者のいた下手花道にメンバーが来た際に間近で確認したあやぱむの鍛えられた腹筋と小柄な体から発するアイドル性には確かに惹かれるものがあると得心した。ぺろりんは逆にパフォーマンス中は気配を消すことが多くモーニング娘。時代の久住小春の姿と重なるところがあった。さすがに性格はあれほど破たんしてはいないだろうけど。そしてみとちゃん(紫)はみとちゃんだった。

 コールは定番のMIX基本3種(英和アイヌ)とホワホワ・オーイングのコンボこそ周囲含めて全体で対応できていたものの、メンバーの振りや歌詞に応じてイレギュラーに入る合いの手やオーイングの場合は局地的に発生しては埋もれていくこともないではなかったが、「この恋、弾丸ライナー」のカキーンというメンバーの掛け声に合わせて素振りを行う振りは2回目にはほぼ全員が対応できるようになっておりまさにコールの生成過程を目の当たりにする思いであり感動さえ覚えた。このようにファンによる自発的なフィードバックが会場から自然発生的に湧き上がった場合の一体感による高揚こそライブにおける演者と観客による価値共創の本質であろう。ちなみにチクセントミハイの唱えるフロー感覚は自身の心理エネルギーが100%ある事物に注がれる状態にあるときに得られる集中力と高揚した感覚と言われているが、ライブにはまさにフローが発生する下記の条件が整っている。

 1.自分の能力に対して適切な難易度のものに取り組んでいる

 2.対象への自己統制感がある

 3.直接的なフィードバックがある

 4.集中を妨げる外乱がシャットアウトされている

 ライブでは3.4.の条件は自明であるためフロー感覚へと至るために重要なのは1.「能力に対して適切な難易度」と2.「自己統制感」である。例えば今回のワンマンで唯一「ドラマよりもドラマティック」(以下「ドラドラ」)では口上(長い間奏などでファンの思いの文章を拍に合わせて叫ぶ技。スタンダードなものは「言いたいことがあるんだよ~」で始まる)が入るがさすがに知らなければこれを唱えることは不可能だ。またコールはあくまで自主的な行為という点が重要なのであり、1.の難易度と表裏一体にあり、その場で聞いてすぐに自ら発することのできるアクションであることが重要である。演者によっては曲の前に「この部分は~してほしい」などの要求を行う場合や演者自身が会場に向かって「オイ!オイ!」などと手を突き上げながら叫びオーイングを促す「煽り」を行うことがあるが、前説の興ざめなことは論外として「煽り」もまたやらされている感覚からは逃れられないため一定の満足感はあってもフローに至るのは困難だ。ちなみに口上は難易度が高いだけに自身で発することができれば高い充足感を得られるのではないかと推測する。2chのアイドル版ベボガ!スレで「ドラドラ」の変形MIXと口上を紹介していたので記載しておく。

 

ドラドラMIX:

 あーいっくぞー

 うりゃおい×4

 あーまだ行かない

 うりゃおい×4

 あーまだ行かない

 いついくの?いまでしょ!

 あージャージャー

 ファイボーワイパーファーマージャスパーホワイパークーパーイエスクレイパー

 

ドラドラ口上:

 変わらぬ愛が側にあり

 世界を彩る花達は

 凛と冬を耐え忍ぶ

 春には笑顔になれるから

 俺らと歩もう第2章

 夢見る舞台に行く道は

 ドラマなんかじゃないんだよ

 いつでも同じ夢を見て

 

 「この恋、弾丸ライナー」でアンコール前ラストを盛り上げた後、最前のオタクの先導によりやや長めのアンコールコールに続いてメンバー登壇。虹コン黄組としての再出発をうたった復帰後第一弾シングル「かちとばせ!栄光のレインボー」のc/wである「エピソード2U」では歌詞と復帰前後の自身の記憶や想いが交錯し泣き崩れて歌えないメンバーも。ラストのMCはそれぞれが想いを簡潔に伝える中、最年長で当日成人式を迎えるぺろりんがまとめられずぐだぐだになっていたのが印象的。サプライズとして当ライブのDVD発売、1stアルバムのリリース、復帰後セカンドシングル「ドラマよりもドラマティック」がフジ系アイドル番組「アイドリアル」の1月のedテーマに決定の発表があり、メンバーも語ったようにさらに上を目指していくにあたって明るい雰囲気の中で終わった。このクラスの会場で本当は活躍してほしいリンクSTAR’sが自爆気味に悪手を打って自ら停滞を招き当面上がり目が期待できない中、ベボガにはぜひ頑張ってほしいところだ。

 

セトリ(樋口彩ブログから)

SE

勝利の女神

②CHANCE

MC

③ベボガメドレー

1.手のなる方へ

2.リアルな獣を呼び覚ませ

3.不意打ちのラブリーキス

4.ヒーローインタビュー

5.泥だらけチャレンジャー

6.ココロ×クロスゲーム

VTR

④かちとばせ!栄光のレインボー

⑤トライアングル・ドリーマー

⑥純情涙カタルシス

⑦ドラマよりもドラマティック

MC

⑧同じ夢を見て

⑨この恋、弾丸ライナー

アンコール

⑩エピソード2U