2016年10月13日(木)リンクSTAR's定期

 メジャー/中堅/地下の三分類でいうとハロプロ、リンクSTAR's、Kus Kus、LasRabbiを中心にライブに参加することで参与観察を進めている。中堅に区分したリンクSTAR's。毎週木曜日、秋葉原TwinBoxで定期公演を行っており、前回9月に開催されたライブに次いで2回目の参加となる。2回の参加で判断するのは早計かもしれないが2回とも50人程度を集めており、また2011年からの活動歴を考えても中堅と呼んで差支えないだろう。三年前夏場に開催された東京オートスタイル2013と併催の東京アイドルスタイルで初めて見て(当時のグループ名は「リンクス」)そのダンスの激しさとキレの良さにハロプロもうかうかしていられないと思わされた唯一のグループ。

 リンクSTAR'sは何と言っても松永ありさ、彩川ひなの、羽田まなを始めとしてメジャーにも引けを取らないビジュアルに強みを持つが、その持ち歌の良さも特筆すべき利点である。甘いミント、リンクスターや最新シングルのトゥインクルンなどの楽曲はそのキャッチーなメロディラインやよく練られたコード進行、洗練されたエレポップ風のアレンジなどアイドルポップスとして水準の高さが際立つ。曲に対するファンのも好感度も高く(ファンなのだから当たり前だが)、いわゆる涌き曲ではないもののMIXやオーイング、フワフワなどの定番コールを適度に織り交ぜて盛り上げる一方でハロプロでのコンサートのようにふりコピを行うファンが多いのも特徴的。親しみやすい振付で見よう見まねでも入りやすいのが新規には嬉しい。

 毎回定期公演は何らかのテーマをもって開催しているようであり、今回はメンバープロデュースということで第一弾はまなてぃ(羽田まな)による提案で利き茶を行うことに。下記の8種類から1種類を選んでサンプルとし銘柄を当てるという趣向。当てたら景品のシュークリームに張り切るメンバー。これは難しいだろうと思われたが見事に当てる新人(と未だに呼ばれるのもいかがなものか)のまりちょぴ氏(上村まり)とななみん氏(一瀬菜々海)。(ちなみに正解はファミマの「緑茶」であることがファンには提示される)罰ゲームで飲まされた苦い飲み物に対するリアクションもファンは厳しく見ている。後半客席雰囲気がややダレてきたところを見るにバラエティ的な対応については一考の余地がありそうだ。見事正解したはずのななみん氏までもひなりん氏の先輩圧力に抗すことができず苦茶の餌食となったことにグルーフの深い体育系体質というか先輩後輩の厳格な力関係が垣間見られて興味深い。

 

<利き茶対象>

おーいお茶ぞっこん

ファミマ緑茶(安いやつね、とのひなりん評)

生茶

綾鷹にごりほのか

おーいお茶(ノーマル)

伊右衛門

芳醇一煎?

日本茶

 

 終演後の物販は最新版のCD以外はほぼチェキしかない。少なく見ても三人はスタッフの存在を確認したのでタオルやTシャツなど定期的に新製品を出してもよいのではないか。チェキの費用対効果が高いのはわかるが、あまりファンが定着していないように見えるのはその辺にも課題がありそう。それにしても後半から出場したサポートメンバーとのチェキは非常に意欲の感じられる対応であった。石川氏(石川ゆき)の密着度、大福氏(大福綾乃)の自らファンである筆者と指先を接触させてのハートマーク。正規メンバーが出場する前なので待ち時間も少なく、さくっと終わらせて帰れるのでありがたい。正規メンバーの対応もぜひ見てみたいがサポートメンバーの積極的な対応を味合わずに帰るのは難しそうだ。本日の観察成果:チェキの密着対応は思いのほか破壊力がある。